転職活動において絶対に外せない書類が職務経歴書です。自分の職歴や経歴を簡潔に適切にアピールするため非常に重要です。
この職務経歴書しだいで書類審査の結果が大きく変わってきます。
新卒採用でなら必要がないので、初めて転職活動をする人にとっては未知の書類ではないでしょうか?
今回は、はじめて職務経歴書を書く人に向けて基本的な書き方をみていきます。
上手く自己アピールをして第一の難関である書類審査を乗り越えましょう!
何から始めれば良いの?職務経歴書の書き方の基本
転職において職務経歴書というのは最重要書類と思っていただいて結構です。履歴書よりも重要です。
そんな重要な職務経歴書の基本を知らないことは運転免許を持たずに車の運転をするようなものです。
しかし初めて書く人にとっては、まず何から始めたら良いのかわからないでしょう。
実はハローワークでは簡単な応募書類の書き方のマニュアルをもらうことができます。
もちろんこのマニュアルを参考にしても良いのですが、初めて書くにはもっと基本的な部分を知ることが大事です。
職務経歴書とは
まず職務経歴書とは何なのか?簡単に理解しておきましょう。
職務経歴書とは、あなたの今までの仕事の経験、資格やスキル、自己PRまでを簡潔にわかりやすくまとめた、あなた自身を企業に売り込むための書類です。簡単に言うとあなたを企業にプレゼンするためのツールです。
一般的にはパソコンの文書作成ソフトなどで作成し、無地白色のA4用紙2枚程度でまとめます。
特にこれといって決まったフォーマットはないので、ある程度自由に作ることができます。
しかしいくら自由に書いて良いと言われても、どう書けば良いかわかりません。初めてならばなおさらです。
自由と言っても基本的な書き方はありますので、基本にそって書くのが良いでしょう。
先ほども述べたように、転職活動において最重要書類となります。妥協せずに全力を尽くし作成して下さい。
履歴書との違いは?
初めて職務経歴書を書く人にとっては、履歴書との違いがわかりにくいかもしれませんね。
まず履歴書は、あなたの基本的な情報や経歴を伝えるための書類です。
一方、職務経歴書は、あなたの仕事のキャリアや能力をアピールするための書類です。
履歴書は商品の説明書、職務経歴書は販促用のパンフレット、このくらいの違いがあります。
つまり職務経歴書は、企業にあなたを買ってもらう(採用してもらう)ためにアピールする書類なのです。
職務経歴書に書く内容
まず上部に日付、「職務経歴書」、氏名を書きます。日付は提出する日か投函する日で、履歴書と同じ日付にします。
そして職務経歴書に書く内容は大きく分けて次の4項目です。
- 職務経歴概要
- 職務内容
- 転職先で活かせる資格、スキル、経験
- 自己PR
1つずつ詳しくみていきましょう。
1.職務経歴概要
あなたの仕事に対する経歴を学校を卒業してから現在まで簡潔に書きます。
ポイントはわかりやすく読みやすく5行程度でまとめることです。
職務経歴書の導入部となりますので、ここで読みにくいなどと判断されたら、続きは読んでもらえなくなります。
2.職務内容
勤務先ごとに分けて書きます。職種、雇用形態、担当業務、実績、などできるだけ詳細にかつ簡潔にまとめます。
転職先に関係あるようなアピールしたい職歴はより詳しく、あまり関係ないさそうだったり、働いてる期間が短かったりでアピールしにくいものは削ってサラッと書きましょう。
なんでもかんでも詰め込むんでなく内容にもメリハリが必要です。
※アルバイトや無職の期間はどうするか?
アルバイトの場合は基本的には職務経歴書には書きません。しかしアルバイト期間が長い場合や他に書ける経歴がない場合は書いてしまいましょう。アルバイトだったけど正社員を目指していたとか、正社員なみの成果を上げていたなどアピールポイントを強調して書きましょう。
無職の期間は書けませんが、資格のための勉強をしていたとか、就職活動をしていたとか、短期のアルバイトで繋いでいたなど、何をしていたのかを「1.職務経歴概要」の方にまとめて書きます。ただの無職でした、ニートでした、と正直に書き過ぎないようにしましょう。何かしら前向きな理由を考えてみてください。
3.転職先で活かせる、資格、スキル、経験
応募先の企業で活かせる資格やスキル、経験を書きます。
適当な資格がない場合は、今までの仕事での経験や培ったスキルを転職先でどう活かすか想像して書いてみてください。
求人内容から実際に自分が仕事をするならどうなるのか、イメージするのがコツです。
4.自己PR
自分のアピールできるものを応募先の内容に合わせて3つくらいに絞って文章にします。
ポイントはアピールの裏付け、証拠です。実際のエピソードにのせて書くと説得力が増します。
話を盛りすぎてウソっぽくならないように気をつけて下さい。
自己PRの文章の量は、それまでに書いた、1,2,3の内容の長さによります。
A4用紙2枚分にまとめるのが理想なので、それまでの余白を最後に自己PRの文章量で調整する感じです。
しかし自己PRまでを長く書きすぎて書くスペースがなくなり、最後に1行自己PRみたいにならないようにしましょう。
あとがき
職務経歴書の基本的な書き方でした。
初めて書く人にとっては難しく感じる職務経歴書ですが、この基本通りに進めていけば迷うことなく書けると思います。
応募する企業によって臨機応変に書き換える必要がありますが、転職を成功させるための最重要書類ですので、面倒がらずに最高の職務経歴書を仕上げて下さい。
おしまい。