僕は8回の転職を経験して、今は医療業界で働いています。
8回の転職の中には人脈を使った方法、いわゆるコネ入社もありました。世間一般ではコネ入社というのは否定的にとられることもありますよね。
僕もコネ入社は一長一短あると思います。今回はそんな人脈を使った転職を成功させた時の話をします。
人脈を使って転職を成功させた話
8回も転職していれば、人脈を使った転職は何度かあります。最初にコネ入社したのは、今から15年ほど前の話になります。
20代前半、僕はアルバイトをしていて正社員を目指していた
20代前半の頃、僕は飲食店のアルバイトをしていて、正社員として働ける仕事をさがしていました。
アルバイトがそこそこ忙しく、転職活動に時間を取れなかった僕は、アルバイトを辞めて正社員を目指すという手段を選びました。
アルバイトとはいえずっと働き詰めだった僕は、仕事を辞めた解放感から無職を満喫してしまいニートになってしまいました。
今ならわかりますが、働きながら転職活動するのって本当に大事なことです。
ニートからの脱却のため就職活動を始める
正社員を目指してアルバイトを辞めたのに何故かニートになるという、わけのわからない状態でした。
それから約1年、ニートをしていた僕は当然焦っていました。このままではヤバい。そう思った僕は改めて就職活動をすることにしました。
当時は転職サイトや転職エージェントも充実していなかったので、転職活動といえばハローワークか求人誌というのが一般的でした。
今は無料で優良なサービスが使えて本当に便利な時代になりましたね。
転職活動に行き詰まる
僕の最終学歴は高卒。さらに専門学校中退です。当然、専門学校中退は普通の高卒より評価が悪いです。職歴はアルバイトのみ。
履歴書映えは最悪で、書類審査落ちは当たり前で面接まで進めても、『なんで専門学校辞めたの?』の質問で上手く答えられなくて撃沈。転職活動は困難を極めました。
人脈を使うことを考える
このままでは就職できない。そう考えた僕は人脈を使うことにしました。他力本願?そんなことありません。人脈は立派な財産です。
大げさな言い方をしましたが、20そこそこの若者にたいした人脈なんてありません。SNSなんてなかった時代です。
それでも僕は、親、兄弟、親戚、友人、元同僚など、思いつく限り声をかけました。
そんな中、親の仕事の繋がりで、とある経営者の方に話を聞いてもらえることになりました。地元でいくつかの飲食店や化粧品販売で成功されている人でした。
包み隠さず相談する
嘘で取り繕っても見抜かれるような胆力のある人でした。追い込まれていたのもあり、僕は包み隠さず現状を相談しました。
専門学校中退のこと、アルバイトのこと、ニートになってしまったこと、まっとうに働きたいこと、正直に誠意をもって話ました。
ビジネスホテルを紹介してもらう
僕の話を聞いてくれたその人は、僕にぴったりの仕事があると言って、とあるビジネスホテルを紹介してくれました。
ビジネスホテルと言っても宴会場や飲食店が複数ある規模のホテルでした。
成功していて羽振りもよかったその経営者の人は、そのホテルの宴会場や飲食店を良く利用していて顔が利いたのです。
その場でホテルに電話してくれすぐに面接の日程が決まりました。あんなに苦労していた書類審査をパスしていきなり面接です。正直コネスゲーと思いました。
ビジネスホテルに就職する
全国展開していたビジネスホテルだったので、いち地方の有力者のコネでいきなり正社員というのはさすがに難しかったようです。
最初はアルバイトで入って、正社員登用試験を受けてくれという話になりました。
後は君の頑張り次第だから
そう言って背中をおしてくれたのもあり、僕はそのビジネスホテルで正社員を目指すことにしました。そして1年後の正社員登用試験を経て、正社員になることが出来ました。
後から聞いた話ですが、その正社員登用試験も、経営者の方の影響もあり当時の支配人が推薦状を書いてくれたそうです。
最初から道を用意してくれていたんですね。感謝です。
コネ入社の面接の様子
コネ入社の面接は普通の面接と違いがあるのか?という点ですが、僕の場合大きな違いはありませんでした。
アルバイトからのスタートだったので、最初の面接は、『いつから来れる?』というような感じでした。僕がOKならいつから来ても良いよ、という良くあるアルバイトの面接です。
1年後に受けた正社員登用試験も同様です。根回しにより結果は決まっていたかもしれませんが、僕自身それを知りませんでしたし、他にも受けに来ていた人もいました。
他の人と一緒に、筆記試験と面接試験を普通におこないました。
コネ入社で働くことの自分と周りへの影響
コネ入社というのは、支配人と直属の上司しか知りませんでした。僕自身も周りにコネ入社だとは言いませんでしたから周りへの影響は特には無かったように思います。
たくさんの人が協力してくれて就職できたという感謝の想いがありましたので、一生懸命働きました。正社員を目指していたので、アルバイトでしたが真面目に正社員のつもりで仕事をしていました。
その点では自分に対してプラスの効果があったと思います。
周りにコネ入社と伝えなくて良いのなら伝えない方が良いです。自分の中にしまっておいて、コネ入社させてくれた恩返しのつもりで一生懸命するのがベストです。
あとがき
そのビジネスホテルも2年も働かないうちに退職することになるのですが。退職する前も、その経営者の方には事前に相談して、了承を得ました。
きちんと筋を通すことで、その経営者の方とのご縁も続き、その後も飲食店や和菓子屋を紹介してもらいました。そちらは就職につながることはなかったですけど。
どんな繋がりで意外な人物に出会えるかわかりません。転職活動に行き詰まった人は、一度周りの人に相談してみることも検討してみてください。
おしまい。