現在は民間企業でサラリーマンをしている僕ですが、地方公務員を目指している時期がありました。地方公務員になるには各自治体が主催する公務員試験に合格する必要があります。
公務員試験は大きく分けて筆記試験と面接試験に分かれます。筆記試験には仕事の合間に独学で合格することが可能です。
今回は高卒の僕が働きながら公務員試験の筆記試験に独学で合格できた勉強法とおすすめ参考書をご紹介します。
地方公務員試験の筆記試験を独学で合格した僕の勉強法
僕が挑戦していた公務員試験は、県庁や市役所などにあたる地方上級と呼ばれる試験です。大学卒程度の学力を要する試験です。
ちなみに僕は高卒です。高卒でも地方上級を受けられる自治体はたくさんあります。ただし試験は大卒向けのレベルです。
でもしっかりと準備すれば高卒の僕でも独学で地方上級の筆記試験に合格することは可能でした。
地方上級の筆記試験の出題範囲
自治体によって出題範囲が異なりますが、一般的に、「教養」と「専門」に分かれます。
教養試験
- 一般知能(数的推理・判断推理・資料解釈・現代文・英文など)
- 一般知識(日本史・世界史・地理・政治・経済・数学・物理・化学・地学・生物など)
専門試験
- 法律(憲法・民法・行政法・刑法・商法・労働法など)
- 経済(経済原論・財政学・経済史・経済事情・経済政策・経営学など)
- 行政(政治学・行政学・社会学・国際関係・社会政策など)
どちらも広い範囲に及びます。
こうやって並べると範囲が広く感じますが大丈夫です。出題範囲には偏りがあるので、良く出る範囲を重点的に勉強して、しっかり対策をとれば合格点を取ることは難しくありません。
合格点は自治体によりますが、教養と専門、それぞれで7割程度の正解率を取ることです。ちなみに試験は5択のマークシート方式でおこなわれることが多いです。
合格点から勉強する範囲を絞る
教養試験の合格ラインは70点ですが、安全圏の80点を目指す場合、どの範囲を重点的に勉強すればよいでしょうか?
得意分野をしっかり伸ばし、配点の低い苦手分野は捨てる。
教養試験が100点満点と考えた場合、一般知能が50点、一般知識が50点という配点になっています。
僕の場合は一般知能が得意だったので、まず一般知能で50点取ることを目標に勉強しました。ただし英文が苦手でした。
英文の配点は10点です。問題数にすると約5問。5択なので適当に答えても2点は取れる確率です。
ですから一般知能で42点は取れるように勉強しました。残りの一般知識で38点を取れば良い計算ですね。
一般知識は社会系からの出題が多いので、社会系を中心に勉強します。歴史や地理、政治経済ですね。この範囲だけで34点から38点ほどの配分があります。
数学・物理・化学・生物・地学はそれぞれ1問から2問、合計でも8問ほどしか出ませんので、こちらは捨ててまったく勉強しませんでした。
両方あわせて80点取れればまず合格点です。合格点から逆算して、どの範囲を重点的に勉強するか計算してみましょう。
専門試験はそれぞれの科目から適度に出題されるのでやっかいです。あまり的を絞ることができません。
それでも自分の得意分野と苦手分野をはっきりとさせて、得意分野は満点をとるくらいの勢いで仕上げましょう。
もちろん苦手分野もしっかり勉強して点を稼げるようにしないと合格は難しいです。ただし得意分野で確実に点をとれるようになれば合格点に向けて計算ができます。
得意分野で何点とって、苦手分野で何点とらなくてはいけないか?しっかりと見極めて勉強に取り組みましょう。
地方上級試験を合格するための勉強方法は、過去問500をひたすら解き、苦手分野は参考書でカバーする
それでは具体的な勉強方法です。まず勉強の中心となるテキストは過去問題集です。基本的にはこれをひたすら解きまくります。
おすすめの参考書は過去問500(合格の500シリーズ)です。
専門試験と教養試験に分かれています。
解らない分野、苦手な分野は対応した参考書を用意します。
特に法律系、経済系は高卒の僕には参考テキストがないと意味が解らなかったので参考書を購入しました。
参考書がある程度理解できれば、あとは過去問題集を繰り返し勉強します。
過去問題集での勉強は正解を選ぶだけでなく、間違っている選択肢は何が間違っていて正しくは何なのか?まで勉強してください。
繰り返し過去問題集を解いていると、問題を見ただけで選択肢を見る前に正解が何番か解るようになってしまいます。これは理解できているようでできていません。条件反射的に正解を選んでいるだけなので、しっかり何が正しくて間違いはどこなのか、これを理解してください。
30分でも良いから毎日勉強する時間をつくる
勉強時間についてですが、僕の場合は、毎日平均3時間を6ヶ月間続けました。これでも最後の方は時間が足りないと思ったので、余裕があればもっと前から、できれば1年間は勉強にあてる覚悟で望んで下さい。
勉強はできるだけ毎日した方がいいです。30分の時間を作ってでもした方がいいです。週末にまとめてするより毎日少しでもした方が記憶に残りやすいです。
間が開くと忘れやすくなるのと、勉強にたいするモチベーションが下がります。日常生活に勉強を溶けこませて毎日できるようにしましょう。
これは僕が事前知識なしの高卒、独学で試験に望んだためなので、大卒の人や予備校に通っている人はもっと少ない時間数で合格してるんじゃないかなと思います。
独学に自信のない人は
地方公務員の筆記試験なら独学で合格点を狙えますが、万全を期すなら予備校やオンラインスクールをおすすめします。
年に一度の試験なので後悔したくないですよね。どうせ利用するなら面接対策まであるところを選んでください。
田舎や地方で近くに予備校がない人はオンラインスクールを利用してください。
あとがき
高卒の僕が独学で地方公務員、上級試験に合格した勉強方法は
これだけやれば、高卒・独学でも合格点をとることは可能です。しっかり計画をたてて勉強していきましょう!
ただし、地方公務員試験は面接からが本番です!準備不足で僕のようにならないように気をつけてください。
おしまい。