こんなブラックな会社辞めてやる!と今より少しでもいい条件を求めて、転職や就職の候補として公務員を目指す人は多いと思います。
そんな僕も公務員として地方公務員を目指した男のひとりでした。しかも20代後半からという遅めの挑戦でした。結果は、みごと惨敗。夢を諦めて現在は一般企業のサラリーマンをしています。
原因はおそらく自分の実力不足でしょう。しかしこんな僕の経験を元に、あなたの役に立つお話ができるかもしれません。今日は20代後半から地方公務員を目指した男の昔話でも見ていってください。
僕が30歳を目前に地方公務員を目指した理由
僕が公務員になろうと思ったのは28歳の頃でした。
僕はそれまで転職や無職やニートを繰り返しながら、それでもなんとか正社員として働いていました。正社員にはなれたものの、その会社はほぼブラック企業の、安月給、サービス残業当たり前、ボーナスもほとんどなし、昇給もほとんどない横ばい状態で、さすがに嫌気が差していました。
そんな会社で大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない。
とは言えず、そんな会社に限界を感じ、安易に公務員を目指そうと考えました。
理由は簡単です。安定した給料にカレンダー通りの休み、仕事も楽なイメージがあったからです。当時のブラック勤めの僕からすれば、給料も多く休みも多い公務員は天国に見えたのです。
公務員も公務員なりに大変だということは、その後知ることになるのですが…。
そういうわけで僕は30歳目前にして地方公務員を目指すことにしました。
地方公務員になるために僕が最初にしたこと
本当にブラック企業が嫌で嫌でしょうがなかった僕は、とにかくまず会社を辞めることに。しかし無職になるのも困るので公務員の臨時職員に転職することしました。
実際僕以外にも、臨時職員をしながら正職員(本採用の公務員)を目指す人はたくさんいます。そして臨時職員をしながら正職員になる人もたくさん見てきました。
臨時職員になるには各地方自治体からの募集に試験を受けて合格すること。臨時職員は正職員の試験に比べるとかなり簡単で、高卒程度の学力があれば合格できます。
自治体にもよりますが、臨時職員として働ける期間が決まっていて、2年〜3年程度で契約期間満了となり、退職しなければなりません。この期間は自治体ごとなので、例えば県庁の臨時職員をした後、市役所の臨時職員をして、さらに別の市町村の臨時職員を、というように臨時職員を転々とすることはできます。
しかし臨時職員は職歴にはなんのプラスにもなりません。なので正職員になれなかった時のダメージは大きいです。この臨時職員の期間中に正職員なるのが僕の当時の目標でした。
地方公務員になるには?
一般の人が地方公務員になるには自治体が行う公務員試験に受かるしかありません。通常、1次試験で筆記試験があり、2次試験で面接や集団討論を行うところが多いようです。この試験にさえ受かれば晴れて公務員。独学で受かる人もいるし、万全を期して予備校へ行く人もいます。公務員試験用の予備校もあります。
僕は独学合格を目指し自宅で勉強していました。予備校へ行っていればまた違った結末があったかも、と今となっては後悔をしています。予備校を使うデメリットはお金がかかる、という1点のみです。
今だから思いますが、公務員になるための投資と思えば予備校の授業料くらい安いものです。もしこれを読んでいる人で予備校へ行こうか迷っている人は、多少無理してでもお金を工面して通ってください。自分は優秀だからと、予備校代をケチって後悔だけはしないでください。
筆記試験だけでなく面接の対策があるところが予備校の良いところです。僕は筆記試験は独学で受かることが出来たのですが、この面接試験に苦労して公務員になれなかった男です。若いみなさんは後悔のないように万全を期して全力で挑んでください。
地方在住で近くに予備校がないって人は通信講座を受けるということも視野に入れてください。やっぱり予備校や通信講座で面接の対策をしている人と独学の人は明らかに面接での立ち回り方が違います。私は集団討論や集団面接で圧倒されてしまいました。そうならないためにも万全の対策をして試験に臨みましょう。
通信講座の授業料は高いですが、ライバルたちはみんな万全の対策をしてきてます。自己投資したかどうかで合格不合格の分かれ道になります。少なくとも僕の敗因は対策不足だったと思います。
通信講座を選ぶなら面接対策のあるアガルートがおすすめです。
33歳で地方公務員になれなかった男の末路
僕は地方公務員にはなれませんでした。その後、紆余曲折しながらも現在は民間企業でサラリーマンをしています。
公務員を目指していた当時は、公務員になれなかったら人生終わりだ、一生ブラック勤めでみじめに年だけとっていくんだ。と思っていたくらい思い詰めていました。でもなれなかったらなれなかったで、なんとか幸せにやってます。
今、当時の僕のように思いつめている人もいると思います。
公務員試験に失敗したら人生詰んじゃう、って思ってる人もいると思います。かつての僕がそうだったように。でもあまり思い詰めないようにしてください。ダメだったらダメで、人生諦めなければなんとかなります。もちろん、公務員になれるに越したことはないですけどね。僕のように後悔のないように全力で試験に挑んでくださいね。
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